子育て=親育て(半学半教)RD2994’s diary

息子へ伝えたいこと、自分に残したいことを、人生初めての日記

本当に失ったのは、、、

学校の休校が一斉にはじまり、間も無くして大会の中止が決まった。

それに伴い、予定されていた練習も無くなっていく。恐らく、公式の場ではもう6年生の姿は見れない。

個人差はあるだろうが、秋口頃から徐々にギアを上げて行き、年明けてからは大会の事が頭によぎることも多くなっただろう。勝利をおさめるという事への緊張と同時に、このメンバーでの最後へ向けての寂しさもあったであろう。

住環境に恵まれている土地柄、同じ小学校から地元の公立中学へ進学する子達でも4つ、5つの学校へ分かれていく。今度は区大会で対戦することを楽しみにできるかもしれないが、バスケットボールを続けない子も、区外の私立へ進む子もいる。

 

大会中止や休校に反対ではない。本音では、三月下旬の大会の中止はギリギリまで粘って欲しかったけど。後20日後も今と同じなら中止をすれば良い。身勝手だけど直前キャンセルで迷惑かける弁当などの手配があるなら、臨時対応する事を前提にその分は今キャンセルするのはわかる。

 

何かしてあげたいが、自分の立場や距離感で出来ることが見当たらない。だから、この子達がのこの先の人生で、何でも良いので周りよりも圧倒的に報われる様な事があるように願う。

この子達が失ったのは機会なので、多くの子が何かを損したという感情はいだいてはいない。大会が無くなって悔しいとか、寂しいという感情が強くて、大人達の右にならえ、責任転嫁できるなら長いものに巻かれろによってもっと大きいものを失った(奪われた)ことに気がついていない。もう少し大きくなってからでもその事に気が付いて、必死に取り戻しても欲しい。

1 on 1

 久しぶりに息子くんとバスケの自主練習

 1 on 1もどきをやってみる。前に比べて動きは良くなってきている。スキルアップという所だろう。でもまだ基礎能力的なことは土台ができていない。

 とか言っておいて、今の僕がついていけるのは最初の数本で、後は足がカクカクしちゃいそうな感じ。でも、昔とった杵柄だろうか、バスケットボールはやったことないが、ディフェンスならできる。ラグビーの様に相手に接触できない分より判断にスピードが必要であるが、ラグビーでの抜かせないための動きと格闘技での相手の身体から読み取る動作の予測を繋げればある程度はできる。小学生高学年のスピードについていけないが。。。。

 何にしても、楽しい時間だった。

 

 世の中は新型ウィルスで学校も休校になり、不用な外出は自粛という事であるが、3つあるバスケットボールゴールには、小学生から大人まで絶えず20人以上が群がっている状況、横の野球場では練習(試合)が行なわれていて、帰りに寄った大型スーパーには人があふれかえっていて、とても遅い昼時間でもフードコートでの席を取るのも普通の週末と同じ状況。未知のものを軽視してはいけないが、今回のようなレベルの事は自己責任以外では対応はできないと思う。国は検査の拡大やワクチンの開発やるべき事をやり、正確な情報を提供して、あとは世の中が判断をして動くべきだと思う。それで経済が著しく停滞するのであれば、もちろんそこには民間と国との連携により対策は必要だと思う。学校を休みにして、町に子ども達が出てきて(出るなと言えば、ティーンエージャーを抑えられると考えているならどうかしている)、というのはやはりおかしい。

 今日も、駅に行けばいつもと変わらない風景。そろそろ手持ちのマスクが無くなってきた人がいるのか、マスクをつけていない人たちもそこそこの数になって来た気がする。

反面教師

突然迎えた学年の終了。
先生達も大変だったと思う。恐らく、1日、2日で出来たのは宿題の内容とお知らせプリントの作成だろう。それだけでも、overworkしないと出来なかったとおもう。
子供達は、まだ状況を飲み込めてないだろう。休みが長くなる!やったー。

夏休みが削られるらしいよ。

集まっちゃいけないらしいからオンラインでゲームやろうな。

これで、学校生活が終わりって、イメージ出来ない。

とかいう所だろう。

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メディアでは対応する親が大変だ、が大半を占めているイメージ。
ウチも共働きだから確かにそうだけど、それよりも、この1ヶ月で、子供達が受ける権利があった教育や体験、経験、年度や学校生活を締めくくるために準備してきた先生達の準備、それをどうやって取り戻せるのかの方がはるかに重要だと思う。
どこかで詰め込んで授業をこなすとか、宿題とかオンラインで対応とかの問題ではないと感じている。

子供達は何かの節目に大きく成長するきっかけをつかみ殻を破っていく事があると思う。特に学校生活では。
命や健康が大切などということは当たり前。その当たり前と同じように子供達に見本となる大人の行動、姿を示さなければならないはず。
こんな無能無力な大人達をみて子供達は何を感じるのだろう。
やっていることが正しくてもやり方を間違える、利己的であれば、相手をこんな気分にさせる事くらいは学んで欲しい。

 

数週間前に2、3日休校にして、各学校内での対応を考える。子供達に休校になる可能性を伝えながら、数日でも学校登校させる。たったそんな準備だけでも、子供達は心構えができて、隔離されてからも何かの心を持って過ごせる子もいたはず。

大人が知性、人間としての心を使うことをせずに物事を後回しにして、風向きが不味くなると、あたかも自分が正しい行動をするというポーズだけ取ると多くの子供達の権利、きっかけを奪い取る。

こんな強烈な反面教師は見たくない。

急成長 

3月下旬の大会へ向け準備は進む。少なくても時間は進んでいる。新型ウィルスの件で、大会の開催に不安もあるが、何も変更は出ていない今は、通常で動くしかない。

そんな週末の練習で、目に留まった一人の選手がいる。5年生の彼女はチームの中でも非常にまじめなタイプ。これまでも言われたことを一つ一つしっかりとがんばっていた。しかし経験の浅さもあり、6年生や器用なタイプの選手と比べると、目立てない感じもあった。でも、前から、声をかけて来る質問や取り組む姿勢から、必ず殻を破ってくるとは思っていたが、このタイミングでこんな感じでは想定していなかった。すばらしいサプライズだ。

 

女子チームは4-6年生が15人(6年生:7人)、キャプテンおよびリーダー格がしっかり、はっきりしているので数か月前から6年生中心に形ができ始めて来た。しかしチーム内での実力差はあり、試合を想定した6年生中心の5人(1st チーム)対その他のメンバーで試合形式の練習をするとその差は歴然であった。5対5ではもちろん、個々の1対1で歯が立たず、正直、1stチームメンバーには練習になっていない事もあった。

しかし、今週末の衝撃は、試合形式の練習で、5年生の彼女が6年のAceのマークとして10分も20分もついていけている。もちろんまだ、10回中9回は競り負ける。でも、これはとんでもない成長だ。今までは、そもそも競えてすらいなかった。マークに着く事すら難しかった。何よりも凄い成長が、この10回中という10回が、今までなら5分間の練習で成立してしまっていた。しかし、今週末の練習では、なかなかこのAceにボールを入れられない。10分やってようやく10回のチャンスがあるかどうかという所だ。昨日の練習では、彼女の代わりに6年生(受験で一時期活動を休止していて、最近復活)がマークについた。同じ10回中9回競り負ける状況であったが、要した時間も内容もまるで違い、5年生の彼女の成長を目の当たりにする。

更なる衝撃は、2階の練習の中で、オフェンスで2回、ディフェンスで1回、5年生選手がこのAceに競り勝った。そのこと自体もすごい事だが、ドリブルでかわされた時にAceが見せた本気の悔しい表情が全てを物語っていた。

このAce、なかなかのポーカーフェースで感情はあまり表に出さない。常に安定安心のタイプ、でも抜かれた時に思わずコーチ陣からも歓声と拍手、そして「Ace、やられたな」の声に、珍しくはっきりとわかるほど、グッと噛み殺した表情をした。この瞬間を見れて、2つ事がうれしかった。

まず、これでAceのギアがまた1段上がり、練習がさらに引き締まり、このAceとシンクロしているキャプテンのギアも自然に上がる。この2人を中心に女子チームはつくられているので、大会へはもちろん、次年度に向け、下級生へのよい刺激が広まる。

もう一つは、この成長は、練習ための練習になっていない証拠であること。意識をしていてもやはり、実力差が明確になってしまうと、実力が高い方が成長するための練習に集中するのは難しい(高校生でも難しいレベルで、強豪チームは1軍~◎軍とかレベル分けをする事が多い)。その差がこのタイミングで急激に詰まったことで、6年チームを押し上げるライバルが出て来た事は何事にも代えがたい程、貴重なものである。

 

急成長と言えども、バスケットボールを分かる人から見れば、もちろんまだまだな所の方が多いのであろう。しかも、一部のコーチを除けばこの急成長に対しての評価も低く、チーム内でもっと取り上げて欲しいとも思ってしまう。そんな気持ちが出てしまったのか、彼女が昨日も「観ててどうですか?」と質問に来た際には、「Aceとのマッチアップ、見てて楽しいよ。ついていけているのがすごい。このAceとも後1ヶ月位しか練習できないから、遠慮したらもったいないよ。もらえるものは全部受け取るように向かっていこうね」と声をかけた。この声のおかげでは無いのは分かっているが、その後しばらくたってから、Aceの本気のディフェンスを交わしてシュートを決めた! もちろん再びの歓声が挙がった。僕もこぶしを握りながら、2人の顔を確認。2人とも大きな表情の動き無し。この集中力、確実に実力を身に付けるチカラになる。1人の急成長がチームの成長を、そして、また別の成長のきっかけをつくりそうだ。

価値観

価値ってなんだろ?と思う事がある、

価値が重要とか、物事の判断材料になるとか、付加価値を見つけようとか言う話は分かる。分かっている気がしている。

でも、価値そのものがなんであるかがわからなく事がある。

自分なりの考え、意見が有る事が多い。おそらく何事においても「これどう思う?」と聞かれたら、何かしら答えられる。もしくは全く興味が無いので、知識のカケラすら持っていないものとなる。その反面、これだけは!的なこだわりが有る事、モノは少ない。根本的な考え方の中で、自分なりの善悪や好き嫌いはあるので、それをこだわっているというならあるが、何かにこだわっているという事はあまりない。

歳も歳だ、という事なのかもしれないが、最近では周りの意見が前例主義であったり、今できている事の継続や現実的にできる事のみを視野に入れたという意見が多い。直接自分の仕事で無かったり、自分の人生でも無いので、気にならないと言えばそれまでであるが、僕自身はもう少し、考えて、新しい事と融合させれば良いのに、と思う事が多い。急カーブを切って、新路線で何かを強引に進めていくとか変えていくという事ではなく、発想をもう少し明るい方向へ向けて、まずやってみて、ダメなら元に戻せば良いのにと思う事が多い。自分の意見であるし、そんな話をするのは気の置けない仲間や近しい人なので、伝えると、「わかっているけど、なかなかそうはできないよねー」が多数派になり、何となくそれで落ち付いて行くので、まぁいいか、と面倒になり終了する。でも、話している相手もずっと、今は良くない状況とか、このままではじきにダメになるとか、言っている。でも、明るい方へ変えていくのは、お気楽すぎるようにみえるのか、腰を上げない。

気の置けない仲間であるが、恐らく価値の置き方が違うのだろうと漠然と思う。

では何の価値の置き方なのか?

時間?人?自分への期待値?仕事での自己実現?国や世の中へのあきらめ度?先の不安? きっとそれぞれ少しづつずれていて、まとめようとするとかみ合わないのだろうな。根本的な仕事への向き合いややり方に関しては、価値や価値観を共有できていないようだが、この人たちをビジネスパーソン、大人としてはリスペクトできる。

 

価値がある事や価値観が合う事は重要だと思っていたが、そうでもないのかな?

価値って何だろう。 

そもそも自分は何のために価値という事を意味づけしようとしているのであろうか?70億人、それぞれがバラバラに持つものであれば、そんなことをすり合わせたり、つなげようとすることは最も無駄な行為にも思えてくる。

わがままになる

チームを動かすためにはどうしたらよいか、どんな声を出せば良いのか、と悩んでいる。こちらの目からすると、今やっている事が今のチームかなりフィットしてるように映る。それでも、しっくりと感じられないのは、このキャプテンの本来の能力を発揮するとチームがついて来れないので、自分のチカラを調整して、持て余しているという事かもしれない。

もしくは、この手の選手は自分がベストをできていると満足することなく探究するから、何を言っても、やっても終わりな無いという事かも知れない。

しかし、キャプテンはアドバイスを求めている。自分のチカラではブレイクスルーが難しいと感じて、手を出したのだ。これの能力と勇気も小学生とは思えない。

私が返したのは、

「わがままになりましょう。この段階で、目標達成のためにキャプテンがどんなワガママを言ったとしても、仲間からしたら「待ってました!」位のものでしょう。なぜなら、意見が異なれば話し合う事ができるチームを、キャプテンとして仲間とつくってきたから。自信を持ってわがままになりましょう」

これを伝えた日の練習とその次の練習試合、キャプテンはいつも通りに前面に立って、声を出し、身体を張ってチームを鼓舞し、動かした。思っていたワガママとは違ったのかもしれないが、これがこのキャプテンの世界観なのだろう。1人の選手としてリスペクトできる姿だ。

練習試合明けの練習で、再び、「どうやって動かしたら良いのか、わからなくなったー」と声をかけてきた。でも今回は少しだけは前に進めたようだ。声でわかる。

 

以前からの持論で、キャプテンとリーダーはちがうと言ってきている。久しぶりに本物のキャプテンシーに出会えた気がする。

この後の学生生活そして大人になっていく間に、このキャプテンが刺激を与え前を向かせていく数多くの仲間たちがいるだろう。そう考えるだけも、楽しい。

そして、何よりも本人が、自分がおもいっきり楽しみ、悩み、そして大好きになれるものを見つけて行ってほしい。

 

今回も本当に多くの学びをもらった。子供たちのチカラ、スポーツのチカラはやはりすばらしい。

才能

このキャプテン、実はすごい。

まぁ、僕が勝手に思っているのだが、恐らく、周りの大人もしっかりと観るべき目で観たら、すごさがわかると思う。

キャプテンをやるぐらいだから元々、しっかりとしていて、頑張るタイプなのだろう。

この選手のすごさ気が付いたのはそんなに前ではない。練習中や交流試合で、思っていた通りに出来ず感情が溢れ出してしまう姿を何度か見かけた。それはそれで、学生スポーツとしては見ていて気持ちの良い姿で、一生懸命だなぁ、と思うくらいだった。

ある時、怪我で別メニューの練習をしていた時に、私のトレーニングを手伝ってもらった。その時の受け応えなどから、更にしっかりしている小学生だなぁと思い始めた。

その後の練習、試合を見ている中で、実はこのキャプテンが発する声はチームに特別なチカラを与えていることに気が付いた。

キャプテンの声はチームに届くのだ。コートの中にいても、外からでも、ケガで離れていてもこのキャプテンを中心にチームが回る。

小学生のチームのキャプテンなど、ジャンケンで決めることもある程度のものという認識の人もいるだろう。でも、このキャプテンは子供達が自分達の中で、誰もがキャプテンと認めている。

今までもほんの数人だが、このタイプに会ったことを覚えている。声に魔法があるのか、本当に声のチカラを持っている人だ。

20年前になるが、ホームステイの添乗をやっていて、そういう生徒がいた。なんだか話を聞いてしまう。みんなをまとめてしまう。同じ事を言っているのだけど、他の生徒とは刺さり方が違う。

分析すると、言うタイミング、それまでの本人の姿勢や貢献、言葉がシンプルで、想いがこもっている、など、バランスが良い声なのだろう。でも、伝える相手は複数であり、その上、受け側のメンタルだってその都度違う。それでも、刺さると言う事は何かあるハズだ。

声のエナジー、なんて言い方をする時もあるが、このキャプテンは声をだけではなく、天性のキャプテンシーを持ち揃えている。

 

ようやく話を戻すが、そんなキャプテンから、どうしたら良いか分からない、アドバイスを求められた。

 

つづく