緩急をつける
いくらバスケットボールが大好きだとしても、四六時中、真剣にバスケットボールに取り組むなんて事は出来ない。というより必要がない。
息子くんのバスケットボールが好き、というのは、チームの仲間を含めてのことで、一緒にいることが楽しくて、嬉しいということが多分に含まれている。
当然のことだと思う。
自分のこととて考えれば、その通りだった。
何かに真剣に取り組めた時には、必ず良い仲間がいた。社会人になってもそうだ、いい仕事が出来たという実感を持てるた時は必ず、仲間やお客さんに恵まれていた時だ。
だから息子くんに、楽しいと集中の緩急をつけて練習に挑むのが良いとアドバイスした。
前回の練習は集中をしていた、というよりも緊張になりかけていたので、そのための緩急を提案したつもりだった。でも裏目にでてしまった。
息子くんにとって急の集中に対して、緩はサボることであったようだ。
練習の随所で良いプレー、声があった。
でも、圧倒的に目に付いたのはほんの数回あった、サボりの部分。
もし映像があってしっかりと確認したら、恐らく6:3:1くらいで、集中:普通:ミス・サボり、だったと思う。
でも、しっかりと何かに取り組んできた大人はそれを見逃さないし、やはりチームスポーツにとってはプレー中のザボりは何よりも軽蔑されるものだ。
サボるなら、練習や試合そのものをサボる方がまだマシだ。その場にいるが、あてにならない。が、一番タチが悪いということ。
帰り際、一人のコーチから優しく、声がかかった。
「声は出さないとな」
書いた通り、全体の9割はふつうにやっていた、出来ていた。
でも、コーチにはこの印象か。。。。
期待値があるからこその印象である。でも、今が期待値を跳ね返す時期である。
俺からもサボるのは論外!とのダメ出しをされ、全体的に沈んいく息子くん。
でも、跳ね返せる。そう感じていなければコーチも声はかけない。俺は、感じているのではなく、信じている。息子くんには上を目指せる力がある。努力できる恵まれた環境があり、それにしっかりと向き合おうとしているから。