メンタルと単細胞
ここ3週間強、そして特にこの前の日曜日は興奮と感涙の繰り返してで過ごした。ので、少し落ち着きを取り戻したフリをして振り返ってみる。
ラグビーワールドカップ2019の、そして特にラグビー日本代表の快進撃がとても嬉しく、心地よく、幸せだ。一時期、仕事としてこの大会に、日本のラグビーに関わってきたという事もその高揚感や幸福感を増している。
この前の日本代表vsスコットランド代表戦をスタジアムで見ていた。両チームによる80分間の超一流のラグビー。55分過ぎから声すら出なかった。全力で何かを目指す、壊れるほど身体を張っているが、それすら実感していないような集中力、もしかすると、集中力すら凌駕するほどの執念、信念であったかもしれない。
その2チームに自分も家族も、日本全国各地の、世界中の大勢が注目し、シンクロしていった。
あの仕事をしていた時は、理解者、協力者の方が圧倒的少数だった。でも、根拠なくこの風景を描いていたのだった。
日本でラグビー?大丈夫?
って、何回言われただろうか。
その度に、ラグビーワールドカップにはラグビーとワールドカップの二つの側面がある。ラグビーの盛上りはラグビーに任せてくれ、開催地やキャンプ地はワールドカップを受け入れてほしい。受け入れる事によって、その先に次の目標、やりたい事を見つけることにつながる。そんな盛上りが全国各地で起きるのです。そしてラグビーの持つ本質は日本人の気質に合うはずで、大会になればラグビーとワールドカップの盛上りが繋がりますよ。
と根拠は無いが、無理に自分に信じ込ませて、自分の言葉として発していた。
おそらくはペテンにすら聞こえなかっただろう。
でもその後、2015年にスポーツ史上最大の番狂わせと言われたことをやってみせ、自国開催したら、プール戦全勝で決勝トーナメントへ!と偉業を成し遂げ、テレビ中継は今年最高の視聴率を獲得したらしい。大河ドラマの放送枠を譲ってもらってラグビー中継が入る、代表ジャージを誇らしげに着ている子供達が増えている。
これ全て、日本のラグビーで、今、起きている事だ。
ラグビー関係者の熱意に応えてくれた自治体、試合開催で言えば、12の内、9箇所、自治体でいえば、19の内、15 がその役目をすでに終えている。チームキャンプ地も残り3会場、8チームの受入れ分だけだ。
見事に役目を終えた関係者たちは今、どんな景色をみているのだろうか?そして、その先にどんな好奇心や目標が見えて来ているのかを聴いてみたい。
自分は一足先に次へと向かってみた。そのおかげで単なるファンとしてラグビーを楽しまさせてもらっている。
目立つ事、注目を集める事、人から認められる事は思っているよりも好きだ。でも人から言わせると、実際には何かの土台をつくる事の方が得意のようだ。好きと得意が異なるジレンマが生まれるケース。
でも、得意を活かす方が世のため、人のためかな?
ラグビーの仕事で、ある人に言われた、あなたは本当に強いね。あれだけ否定されたら、正しい事であっても自分の意見を言い返せないよ、普通は。面倒な調整が、根負けさせる事を含めて、決着着くまで、引かないメンタルは、強すぎで羨ましい。と。
自分以外のメンタルを経験した事が無いので、強いかどうかは分からない。でも確かに何か腹落ちしたものに対しては、納得するまで意見を変える気は無いというか、受付け無いモードに入る傾向は強い事は認識している。自分が正しいと思うもののみを強い軸として持つ事が多い(文字にしてみると、改めて単純、単細胞であるような気がしてきた........)。
なので、納得さえすれば3秒前と180°違う意見を堂々と自分の言葉として言える。良いかどうかは別として(苦笑)
この辺りが強いと言われるのか?
今の仕事でも未来を見据える仕事がある。社内でも未だその重要度への認知は低いが、これからだ。
まずはラグビーの時のように、何故それなのか、他の選択肢などは考えられない、ということを自分の腹に落とす事から始める。
先は長いが、こんな大きな成功例が世に示されたのだから、出来ないなんて事は無い。