子育て=親育て(半学半教)RD2994’s diary

息子へ伝えたいこと、自分に残したいことを、人生初めての日記

やるべき事とやりたい事

人間には2タイプいる、〇〇と△△。
この言い方を使いがちで、息子くんにも、「努力がクセになっている人間と努力しない事がクセになっている人間」とか、「やるべき事からする人間とやりたい事からする人間」など、いくつかの持論を押し付けてきた。

今のところ、息子くんはやりたい事を優先するタイプだ。最近耳にする「個性を伸ばすにはよいとか、才能は好きや自由から始まる」という事も一理あると思っているので、必ずしも悪い事とはとらえてはいないが、やりたい事を優先してやる手法で、どんな才能が開花したとしても、人としてやるべき事を出来ない人間になってしまうと、周りとの協調、連携の中で才能を発揮していくのではなく、その才能が誰かにとって有益な道具である時にしか興味を持たれない存在になってしまうと思う。

 

僕が考えている、やるべき事の中には team first という事が強く含まれている。家族やスポーツ、仕事でチームというものはできがちである。自分がやるべき事、出来る事をして、チームの目標に近づいたり、目的を果たしたり、一緒に和んだり、イラだったりして、多くの価値観を他人とも共有できるそんな存在になって欲しいと思っている。

自分がやりたい事を常に押し殺してでもやれ・やるべき、と言うつもりはない。物事は順序とバランスが重要だと思っている。面白い推理小説を結論から読んだら台無しになる。でも、人へのお願い事は結論から話した方が相手の理解度が増す時も多い。推理小説で最初から200頁を使い、見事なトリックで警察をあざ笑っている犯人が、急に最後に交番に自首して、普通に取り調べされて、裁判して、刑務所に入りました、という結末が最後の1頁に書かれていたらどうだろう。お願いをしたい結論を言って、お願いする理由がめんどくさいから、だったらどうだろう。

やはり物事には順序とバランスがあると思う。

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そもそも、やるべき事とは、
・やりたい事があり、だからそれに向けたやるべき事が生まれるもの
・生活や環境の中での役割や、人生のそのタイミングとして必要な事から生まれるもの
がある。

息子くん、言われたらすぐに出来る事が多い。具体的に言わなくても、こちらが、「ねぇ、」とちょっとトーンを変えて声掛けすると、頭を巡らせて気付いてできる事も少なくない。つまり、スキルとしてはやるべき事をこなす十分なものを持っている。

でも、基本は自分に直接的メリット、デメリットがある事以外は興味が持てないようで安定して自分のスキルは発揮されない。(他人の事は言えないが)横着、めんどくさがり屋である事は否めないがそこがこの事の根っ子ではない気がする。

それ以上に気になるのはきっと、未だ、やりたいことが何も無いのだと思う。

好奇心やこだわりは親からも与えられない。与えられるのは、それを育みやすい環境のみ。COVID-19による日常の変化は確実に息子くんの成長に影響している。あるべきものだった、バスケや夏の自然体験を含めた6年生として人生初ともいえる計画的な区切りへ向けた葛藤、失敗、達成が薄く、彼の12歳としての自覚、成長の助力としては不十分なものだと感じている。もちろんCOVID-19によるこの事態をチャンスに変えて、ちがう形で成長した事もあるだろう。が、まずは12歳(小学6年生)としてやるべきことをCOVID-19の大きなインパクトを理由に目を向けないようにしてしまっているのが、何よりも残念に感じてしまう。

親としても、日常の急激な変化において、自分のことで精いっぱいで、息子くんへの環境整備が不十分であったことは反省しなくてはならない。