子育て=親育て(半学半教)RD2994’s diary

息子へ伝えたいこと、自分に残したいことを、人生初めての日記

路をつくる楽しさと難しさ

 昨年の春と秋に息子が所属しているミニバスケットボールクラブでのコーチングの機会を数回いただいた。

レーニングは身体能力と運動能力の向上(大人だとフィジカル&メンタルトレーニングに近い)を目的として、取り組みをさせてもらった。基本は4年生以上を対象にした内容。選手達もいつもと違う雰囲気や内容に少しは楽しんでくれたようで、年の終盤から自由参加の平日夜の練習の一部を借りて定期的なトレーニングを実施し始めた。

 

4年生以上で40名を超える大所帯のチーム、自由参加とは言え、毎回35〜40名位が練習に参加する。もちろん、このような基礎トレーニングを苦手、嫌い、気持ちが乗らない選手も少なくない(顔に早くバスケだけをやらせてくれと書いてあるのがよくわかる)。

反面、しっかりと向き合って楽しんでくれて、どうしたら上手く出来るかなどを聞いてくる選手もいる。

なので、最初は個人差はあまり大きなかったスキルも、数回のコーチングで差が出てくる。これは指導力が高いということではなく、明らかに取り組み姿勢が変わる選手が数人出てきて、教えたスキルに留まらず、短期間で全体的にスキルアップしているからだ。

 

成長していく、努力をしている見れるのはとにかく楽しい。取り組み姿勢やスキルに変化が見られる選手を中心に観察し、仮説を立て、検証用トレーニングメニューを考え、組み立て、検証。こちらの想定を軽く超える能力を見せつけられる時があったり、こちらの想定がズバリとはまり、明確なアドバイスを見つけられる時もある。こう言う時は思わず声が出てしまいそうな程に嬉しい。

アドバイスして、一生懸命に取り組む、が、すぐには習得できるはずもなく、繰り返し繰り返しやる選手も、途中で飽きてしまい投げ出しそうになっているから、もう一度スイッチを押しに行く必要がある選手、まだ出来ていないが、自分で勝手に出来たと悦に入る選手、本当に様々な選手達がいる。

観ていて飽きないし、コーチングに関しても色々と気付かさせてくれる。

 

この前の子達の前には無限の路が広がっている。その中で、大人の責任はその無限を有限にして、具体的な選択肢の検討が出来るような環境の提供だと考えている。選手一人一人を考え、毎週のトレーニング内容やその意図、そしてそれをどう伝えるかを考えるのはとても難しい。でも、あまりにも得るものが多く、子育ては親育てと同じで、選手育成は指導者育成なのだ。

 

楽しすぎてハマってしまう。